カート

BILLY'S Meet Tokyo Creator

DJ daruma DJ 東京のクラブシーンの今を牽引する重要人物の一人。90年代のhiphopカルチャーを軸に自身が感じた事や触れた事を編集し、様々な形で表現し日本のみならず世界からも大注目されているDJ daruma氏。ブレない信念と類いまれなセンスに溢れる氏ならではの想いと自身の今の気分を、ひと欠片の迷いも無く真っ直ぐに語ってくれた。

Q. 今、一番楽しいことはなんですか? いかに楽しめるかが人生のテーマです。

DJ、洋服作り、空間演出、プロデュース、など自分自身が感じた事や思った事を背伸びする事なくクリエイティブし、発信し続けているDJ DARUMA氏。
多くの人を魅了し、共感を得ながら楽しませてしまうという絶大なパワーを持つ氏の一番楽しい事は何か?
「仕事と家庭を両立していることです。基本的にはやる事全てを楽しむというのが人生のテーマなので仕事も子育ても遊びも全て楽しむ為に生きています。それって要は生きる事を楽しむって事になりますね。」
至ってシンプルな返答に、氏ならではの深みを感じる。自分が楽しむ事で、多くの人にその熱を伝えて行く事、その温度が熱ければ熱い程楽しめるのかなと、ただ氏の場合はその伝え方や表現に突出している気がした。
「2014年から所属しているLDHで楽曲制作を含めた様々なお仕事をさせて頂いているのですが、僕は音楽を直接作ったりマニピュレーションする能力はないんですね。昔からですが、ディレクション作業が僕の役目だと思っています。その時に流行っている音楽だったり良いサウンドの質感を取り入れてHIP HOPの魂と融合させる事で自分たちなりの形にしていくという、それってDJ的な能力だと僕は思っています。」

インタビュー写真1

Q. 贅沢な時間はどのような時ですか? 世界でも見たことがないスタイルかなって思ってるんですよ

「贅沢な時間は、やっぱりDJしている時間ですかね」
と即答してくれた。
「自分の好きな曲をかけて、それに対してお客さんが反応してくれて、とにかく楽しい空間をお客さんと共有できる時間。それがDJの醍醐味ですし、なかなか味わえない時間だと思います。」
多くのDJは曲をかけて空間を盛り上げる。それだけでも十分過ぎる程に盛り上がっている光景を幾度となく体感してきたが、氏のプレイ他のDJのそれとは異なる演出と感じている。
というのも、氏の全てを形成しているといっても過言では無いダンスというモノを取り入れて、自身も思いきりブース内で楽しんでいる姿がとてもかっこいい。取り入れてというとワザとらしい、自分の好きな曲にのせて自然と体が動いているという表現がふさわしいのかもしれない。
「音のハメどころってあるじゃないですか。そこでパシッと止まってみたりとかJOMMYとDJしている時や、新しいプロジェクト[PKCZ]でMAKIDAIとプレイしている時に突然2人で合わせだしたらカッコいいかなって思って。たまにやるんですけど、お客さんの反応が最高に良いんです。しかも、世界のDJでもそんなに見た事ないですし。そういった部分もダンサー出身の自分達のオリジナルな部分かなと思っています。」
想像しただけで、すでにカッコいい。現場での新しいグルーブが生まれる期待感でいっぱいになった。

インタビュー写真2

Q. 大切にしている思い入れのあるアイテムはありますか? 僕の人生ってDJ的な編集作業で成り立っていると思ってます

世界からその動向が注目されている氏の思い入れのあるアイテムはどんなものだろう。とても興味津々でこの質問を投げかけた。
「思い入れのアイテムという質問の答えになっているか分からなくすみませんが、コレがないと仕事の全てを失う。iPhoneとMacですね。」
ある意味とても氏らしい答えだった。続けざまにこんな温かいエピソードも
「僕はたまに食卓で仕事をする時があって、そこに子供が触りたいと来るのですが、、、『これが無くなったらウチはご飯食べられなくなっちゃうんだよ。ジュースとか絶対こぼさないでね。』って、よく真顔で注意をしています。笑」
「あくまでツールとして、これが無いと何も出来なくなってしまいます。鉛筆が無いとモノが描けないという発想と同じです。アイデアの保管や掘り下げから音楽のダウンロード、単純にメールとか。これを中心に仕事をしているので。それこそこれがあればどこでも事務所になってしまうじゃないですか。確実に一生付き合っていくアイテムだと思います。」
おそらく全ては氏の頭の中に詰まっている。現場で触れたこと、感じたこと、今の気分などなど、その表現には欠かせないモノと語ってくれた。
続けて、自身のクリエイティブについては
「僕がやってる事って、全て編集作業だと考えています。洋服作りにしてもDJにしても、何かと何かを掛け合わせたり組み合わせたり。」
そして、最後に力強くとてもシンプルに
「基本的にはHIPHOPを感じるかどうかが指針です。テクノやハウスをかけてても、モノ作りをしている時も。ジャンルではなくカルチャーとして、HIPHOPを感じられるかという事を強く意識しています。」

インタビュー写真3

Q. 共に過ごしてきた思い入れのものはありますか? 僕オシャレでしょ?っていうテンションとはちょっと違います

類いまれなファッション性もストリートのアイコンとして長きに渡り絶大な人気を誇る氏の今の気分を垣間みた
「Tシャツは昔から好きです。毎日着るモノですし。アーティスト物やアキラ物のTシャツ、清志郎さんにサインして頂いたTシャツは特に思い入れが強いです。」
「プリント物を着倒した結果、ここ3-4年は無地のTシャツにハマってます。僕の理想はデニムに無地のTシャツに坊主で入れ墨。やっぱり男はそこかなと。作る物や表現する事は別として、そういうシンプルなスタイルに近づけているかなと思っています。」

インタビュー写真4

Q. BILLY’Sでこのシューズを選ばれたのはなぜですか? “air max2015”の配色にやられました。

「初めて見た時からこの色に惹かれましたね。この赤、めちゃくちゃカッコいいです。」
「90年代強く影響を受けて、HIPHOPカルチャーに魅了されてそこを中心に今の僕があると思っていて、例に漏れずAIR JORDANにハマっていた時期ももちろんあります。当時モノも少なかったし買えなかったという反動で、復刻された時は履ききれない程買っていました。収納するところが無いくらいなので、奥さんに軽く怒られながらも。苦笑。」
視点が氏らしいこんな話も
「ロニー•フィーグのクリエイティブにめちゃくちゃ惹かれて。彼の作る靴のカラーリングがたまらなくカッコいいですね。SAUCONYからも彼のモデルが出てるのですが、気になる1足ですね。」
90年代のカルチャーを真髄にブレずに今までアンダーグラウンドからメジャーまで幅広く第一線で活躍されている氏の編集作業から生まれるクリエイティブに益々目が離せない。最後に、
「何か色々カッコつけちゃってすみません。苦笑」
「でも、全部ホントなんです。」
この言葉だけで十分だなと感じた。


インタビュー写真6
インタビュー写真5

Photo: Akira Onozuka

Profile

DJ DARUMA (DJ)

LDH所属。HIP HOPの魂を持って様々なスタイルのサウンドで全国のダンスフロアを盛り上げるDJ。2015年より新ユニットPKCZ(ピーケーシーズ)が本格始動。