カート

BILLY'S Meet Tokyo Creator

caol uno the tenderloins designer 日本が誇る総合格闘技界のパイオニア的な存在の宇野氏。日々ハードワークをこなしつつも、大好きなファッションのチェックも欠かさないという、かなりのファッションフリークという一面を持つ。2010年秋からは自身がディレクターを務める[ONEHUNDRED ATHLETIC]を立ち上げる。毎シーズン宇野氏のこだわりが詰まっていつつもシンプルで機能的なウェアを展開している。そんな、マルチな活躍をされている宇野氏のライフスタイルや、プロダクト、格闘技への想いなど宇野氏らしいけど、どこか意外な一面を見せてくれた。

Q. 今、一番楽しいことはなんですか?現役でやっている以上はやっぱり総合格闘技が一番ですが…

39 歳という年齢にして尚、現役の総合格闘家としてリングに上がっている宇野氏、やはり一番楽しい時は総合格闘技に触れている時だと真っ直ぐに語ってくれた。「歳を重ねるごとに筋力的な数値も体力も未だに上がっています。やっぱり総合格闘技をやってる時が一番楽しいですね。トレーニングの時間もそうですし、もちろん試合もです。UNO DOJO というクラスを持つようになってからは指導する楽しさも感じています。むしろ僕自身が教わっている場所でもあり、日々勉強です。」と、とても謙虚な性格が今の宇野氏を形成している事が分かり、もっと宇野氏の事が知りたくなった。一方、自身の洋服ブランドを持つ宇野氏、プロダクトへのこだわりやアイデアソースについては「基本、自分が着たいと思う物を作っています。僕は、こういう物を作りたいから始まり、着た時の使いやすさと動きやすさを確認する中で、ここをこのようにしたい、というのをデザイナーに伝えているだけですけどね。」と笑うがさらに話していくうちに洋服作りへのこだわりが強い事が分かっていく。「洋服作りのヒントは色んなとこにあります。例えば街を歩いているときや電車に乗っている時にその場に居る人を観察をしたり、ジムに来ても他の人のウェアなどチェックして、参考にしています。ただ、どれだけシルエットやサイズ感、素材が良くても、体を動かした時にどうかというのが最大のポイント。100A〈ワンハンドレット・アスレチック〉のコンセプトにもしている“良いスタイリングは良いパフォーマンスを生む”というのが全ての根底ですね。」トレーニング時に限らず、普段にも着用出来る洋服を常に追求している宇野氏。それが自身のブランドの強みだと語ってくれた。そして、そんな時間も楽しい時間だという。

インタビュー写真1

Q. 贅沢な時間はどのような時ですか?家族と過ごしながら好きな物を食べる時間

今でも年間3〜4戦する宇野氏、激しいトレーニングや減量をこなしている。「まずは、自分が試合に勝ったとき、応援してくれた仲間やお客さんが喜んでくれている時が最高に贅沢な時間です。」支えてくれている方達への感謝に加え「試合後に家族と共に過ごし、好きな物を食べるという時間も贅沢ですね。最近は子供達も自分が試合前になると減量をしているのを分かってきていて、パパこれ食べられないなぁとか。だからこそ、試合の後に子供達と一緒に食事をする時間を大切に感じています。」と贅沢な時間はとてもシンプルだけど、とても重要な時間。試合が終わって、まず何を食べたいですかという質問に対しては「大体1ヶ月前位に試合が決まって、試合に向けてさらに体を絞ったりトレーニングを重ねます。減量中やトレーニング中には正直食べたい物はたくさん浮かびます。だけど、いざ試合が終わってみると意外とその欲が薄くなってるんですよ。とはいえ、勝った時は何でも美味しいですけどね。笑」と、ならではの体験を語ってくれた。家族や仲間、それにファンの方達をとても大切にしている宇野氏の人柄が滲み出ていた。

インタビュー写真2

Q. 大切にしている思い入れのあるアイテムはありますか? また、それはどんなものでしょうか?Q. 大切にしている思い入れのあるアイテムはありますか? また、それはどんなものでしょうか?総合格闘家として強くなったという証で作れる自身のTシャツ【UNO T】と…

入場時に自分で作ったT シャツを着れるようになるには、やはり強くならないといけない「引退されましたが、当時佐藤ルミナ選手がご自身で作ったT シャツを着用していて、もちろん強さにも憧れていましたがそういった側面にも憧れがあり、修斗のクラスが上がり初めて自分で作ったT シャツを着て入場出来た時はすごく嬉しかったですね。今では大会ごとに作っています。54 戦しているので並べたら面白いと思います。」思い入れを感じられることがさらに、「ボディの色はやっぱり白。一回黒で作ったのですが負けてしまったので、、、総合格闘技の試合ではその後作っていません。星のデザインを入れる時も負けを意味する黒星にならないように、必ず白抜きにしたり、白く塗りつぶしてデザインします。基本的にディレクションしてくれている仲間と毎回テーマを決めて制作し、歴代では有名な方にデザインしてもらった時もありました。毎試合Tシャツによってモチベーションが更にあがり、試合へのスイッチが入るんです。」命を懸ける際に着る物。と言っても過言では無いこのT シャツ。そこには、自身はもちろんの事、支えてくれている仲間の気持ちも多く詰まっている。「自分の為に動いてくれているという事が、良い意味でプレッシャーに変わって試合に臨める。自分ももちろんですが、色んな人の気持ちや想いがたくさん詰まったT シャツですね。」と語ってくれた。ここで、次の質問に移ろうとしたところ、「あとは、母親からの手紙ですかね。」毎回試合の時には、お手紙をくれるという。「その手紙が毎回強い気持ちを与えくれています。最近は子供も手紙を書いてくれるようになったので、今では毎回、合計4 通もらっています。この4通の手紙は自分にとって、とても大切なものです。」

インタビュー写真3

Q. 共に過ごしてきた思い入れのものはありますか?宇野薫の“心と体”です

少し迷われた表情で、実は別のアイテムも浮かんでいたとのことだったが、一気に表情が晴れて「宇野薫の心と体です」と言った後、こう続けてくれた「今年でプロになって19 年目になります。19 年もプロを続けられる心と体をくれた両親とご先祖様に感謝しています。一般的な考え方としての物とは少し違うかもしれませんが、自分のこの体は商売道具だと思っていますので」まさかの回答に正直戸惑いはあったが、とても宇野氏らしい真っ直ぐな回答に、より一層の深みを感じた。

インタビュー写真4

Q. BILLY’Sでこのシューズを選ばれたのはなぜですか?温故知新を感じさせる“NIKE”のプロダクトが好き

大の古着好きという宇野氏。「このインターナショナリストなんかは当時古着屋で買って履いていました。」昔からスニーカーフリーカーという事が分かるエピソードから、「モノトーンの配色が好きという事もあるのですが、特に、良いとこを残し新しいテクノロジーを加えるというところがたまらなくいいですね。常に進化している感じが。ベーシックな土台の部分がしっかりあるからこその進化だと思っています。そんな今のインターナショナリストは見た瞬間に、いいなと思いました。」古きを温め新しきを知る。意味のある進化を続けるNIKE のプロダクト。宇野氏とNIKEとの出会いは意外な所にあったという。「高校生の頃、母親が海外旅行へ行く時に欲しい靴の絵を描いて渡したのですが、何故か買ってきたのがAIR JORDAN Yでした。何だよーと思いながらもカッコ良かったので履いていたら、色んな人にカッコいい靴履いてるじゃんって言われて、それから雑誌のBoonやメンズノンノを見ていたらさらにその靴の良さを知るようになったんです。それで、この靴に合う洋服って何だろうって考えだすようになりました。」足元からのコーディネートという意識がすでに高校生で芽ばえていた宇野氏。「古着がやっぱり好きですね。いいなと思った時が買い時で、次に行った時は無かったりとか、そういう感じもたまらないですね。」全てのプロセスが好きだという。反面、最新のテクノロジーを搭載している靴のチェックも欠かしていない。「このフライニットマックスはスゴいの一言です。履き心地の良さは抜群だし、斬新な色使いも魅力のひとつですね。」今回、宇野氏がセレクトしてくれたのはフライニットマックスとルナーインターナショナリスト。最新のテクノロジーと残すべき基本的な所がしっかりと受け継がれている部分に強く惹かれた理由と語ってくれた。そこが、宇野氏が全てを捧げている総合格闘技にも似ているという。

Profile

宇野薫 / UNO CAOL

総合格闘家/UNO DOJOヘッドトレーナー
1996年、総合格闘家としてプロデビュー。総合格闘技の黎明期よりプロフェッショナル修斗、UFC、DREAMなど数々のリングで闘う。現在はVTJを主戦場とし現役生活19年目を迎えてなお、総合格闘技/MMAの最高峰に挑戦し続ける。普段はプライベートブランドのUCSやスポーツアパレルブランド「ONEHUNDRED ATHLETIC」のディレクションをしながら、自身が運営する「UNO DOJO」のヘッドトレーナーも務め、総合格闘技/MMAをすることの面白さを伝えている。
URL : unodojo.com

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取材協力:ゴールドジム原宿東京 Photo : Akira Onozuka