カート

BILLY'S Meet Tokyo Creator

90年代から東京ストリートカルチャーを牽引し続ける東京最重要人物の1人である真柄尚武氏。

自分の考えや思いが形になって届いた時

Q. 今、一番楽しいことはなんですか?

90年代からずっと東京のストリートカルチャーを牽引する真柄氏。数多くの経験と豊富な知識に加え自身が持つ多彩なセンスを通じ店舗や洋服のディレクション、音楽を通じそこの空気感をも自身の思いとスキルで創り上げてしまう氏のクリエイションする上での一番楽しいこととは?

「自分が思ったことや経験してきたことを伝え、仲間や仕事仲間に託して、それが形になって手に取った時が未だに楽しいですね。もちろん、10個作って10個が思い通りになるなんて事はないのですが、中でも自分の思い描いていたものがズバリはまってあがって来た時は本当に最高です。」

数え切れ無いほどのクリエイションを世に送り出してきている氏をもってしてこのような原点的な部分に心が躍るという話に無性に嬉しくなった。

インタビュー写真1

「音楽の現場にしても、プレイヤー側が楽しむのがフロアを上げる事だと思っているので全開で楽しみますね。笑
その僕たちを見て、音楽を聴いて、空気を感じてくれたお客さんが盛り上がって反応を返してくれる時も楽しいです。それでフロア全体が良い空気になってみんなで楽しい時間を共有できるのが嬉しいですね。」

氏がクリエイションするものには洋服や空間、全てに思いが詰まっていて、且つ受け手側の気持ちも考えられている気がした。良いものや空間を創りたいという、ただその一心で。

何も考えず、ゆっくり時間を過ごしていること。

Q. 贅沢な時間はどのような時ですか?

朝も夜も至る所で、精力的に活動している真柄氏。もちろんプライベートでも様々な時間を過ごされている氏の贅沢な時間の過ごし方が気になる。

「仕事もありつつ、何日か続けて朝まで出ていることがあるのですが、1日空いた時に、もう何も考えないで寝ることが贅沢な時間ですね。起きたら夕方とか、二度寝三度寝ですよね。笑。さすがにそうでもしないと身体が持たないというのもあるのですが、もったいないと思いながらもそういう時間の過ごし方がとても贅沢です。」

多忙を極める方の多くは何も考えない時やふっと息を抜ける時間を大切にしている。
続けて、今の現場の話も

「全員7インチだけで回すイベントをやっていて、とても面白いですね。7インチで回す人たちってコアな人たちが多いので、お客さんもコアな人が多く良い空気感が生まれますね。」

人が人を呼ぶような空気を創り出せる人が考えることはとても面白く、シンプルだけど、素晴らしく理にかなっていることが多いと改めて感じた。

インタビュー写真2

探し当てた1点物の古着

Q. 大切にしている思い入れのあるアイテムはありますか?
    また、それはどんなものでしょうか?

「古着のバイヤーをやっている時、大きい倉庫みたいなところに膨大な古着が集まっていて朝から入って午後2時の倉庫が閉まる時間まで古着を掘っていて、その時に探し当てた古着は今でも手放せなく、大切にしています。とにかく量が膨大で、、苦笑。何も見つけられない時もあれば、今日はやけに出てくるなっていう日もあったり、そこもまた魅力のひとつですね。」
「今みたいに情報が取りづらい時代だったので、足を運んで実際見てみないと分からないんですよ。なので、当時は通いに通って掘りまくってましたね。その当時、そこにいたCORONAのニシさんやPOST O'ALLSのタケシさんから、かなり色々教わりましたね。」

何千枚、何万枚、という中から特別な物を探し当てるのは相当な苦労と知識がないと難しい。やはり現場主義的な考え方の根幹となる現場感は今の氏の背景となっているのは間違いないなと感じた。

インタビュー写真3

今も昔もやってることは変わらない。macでの作業も同じ

Q. 共に過ごしてきた思い入れのものはありますか?

膨大な知識と経験は、当時の現場力が絶対的な背景にある。
背景何かを探し続ける、掘り続ける作業は昔と変わらないという。

「やっぱり今、手放せいないのはmacですかね。洋服の仕事もそうですし、macがないと始まらないというか、何かにつけて必要になってきています。昔はそんなことなかったんですけどね。記憶媒体として使ったり、何かを創ったりという作業もしますが、気づくと昔と変わらないこともmacでやってるんですよね。」

インタビュー写真4

コンピューターがスタンダートじゃない時代にやっていた事と、mac上でできる事がリンクしているというとても興味深い話をさらに続けてくれた。

「昔は、何かを創る時のネタを探すのに映画とか写真集とかレコードのジャケットとかを掘っていました。今でも変わらない部分はもちろんありますが、mac上でも結局そういった物を掘っているんですよね。シンプルに現場で掘るかmac上で掘るかの違いで、mac上だとある程度ずっと掘れちゃうんですよね。終わりが難しいというか、、苦笑。」

もちろん現場の重要性を特に分かられている氏だが、合理的な物は実直に取り入れ自身のクリエイションに活かしている。その柔軟性もまた氏の魅力のひとつだと思った。

高校時代から愛用しているadidasのSUPER STAR

Q. BILLY’S でこのシューズを選ばれたのはなぜですか?

インタビュー写真5
インタビュー写真6

「スニーカーは全体的に好きですね。ただ個人的に思い入れが強いのがadidasです。高校の時に兄貴の影響もありながらポパイを読んでいて、その中に載っているスニーカーを探して買っていましたね。当時はテニスブームやLAブームが全盛の時代で。大学に入った頃にRUN DMCの影響もあってどんどん惹かれていきました。当時買えなかった靴が古着の時代に見つけて、履くようになってさらに好きになっていきましたね。」

世界の5名にも選ばれるほどの氏のadidasのルーツを聞く事が出来た。
さらに、こう続けてくれた。

「”COUNTRY ”もやっぱり好きですね。当時エディマーフィーが映画で履いていて、さらに火が付きましたね。当時から数えると”SUPER STAR “も”STAN SMITH “も何足履いたか分からないです。新品の良さもあると思うのですが、履き潰した感じの良さもありますね。」

自身のオリジナルモデルをリリース出来るほどの存在に至る経緯と、
ルーツを垣間見れた気がして、すごく貴重なお話を聞けた。


インタビュー写真7

Photo : Akira Onozuka

Profile

真柄 尚武 / NAOTAKE MAGARA

90年代より"VINTAGE KING" "real mad HECTIC" "MASTERPIECE"等のバイヤー/プロデュースを経て、2011年にオリジナルブランドである "M.V.P."を軸とした、ワーク、アウトドア、ミリタリーといったいわゆるアメカジを得意としたセレクトショップ"A-1 CLOTHING"を立ち上げた。また、マスターピース名義でDJ活動も行っている。
A-1 CLOTHING WEB SITE > http://shop.a-1clothing.com/