UKカルチャー/UKファッションについて

男らしさかな

佐藤:「馬場さんといえば日本でのUKカルチャー、UKファッションの先駆者として様々なメディアにご取材を受けられてきたと思いますが、あえて改めて伺わせて頂きます。UKファッションの魅力はどこにありますか?」

馬場氏:「シンプルで男らしいよね。白いTシャツにデニムにドクターマーチンで完成するじゃない。もちろんポロシャツもハマるけど、究極にシンプルでしょ。」

佐藤:「たしかにそうですね。いわゆる何系ファッションの中で一番シンプルな気がします。坊主だったらさらに完璧なイメージです。」

馬場氏:「ほんとそうだね。色んなカルチャーとか音楽からのインスパイアとかあるけど、根本はストリートにあると思っているよ。」

佐藤:「やっぱりストリートには色んなたくさんのものが詰まっていますね。」

インタビュー写真1

馬場氏:「フーリガンの奴らは白いスニーカーをよく履いてるね。全員白いスニーカー。しかもそれを汚さずに綺麗に履くのがステイタスなんだって。」

佐藤:「なるほどですね。ストリートっぽい考え方ですね。汚れて味が出てるスニーカーも好きですけど、そういう考え僕も好きです。多少トレンドというか変化みたいなのはあるんですかね?」

馬場氏:「そうだなー、、大きな変化はないと思うけど、今だとStone islandのジャケットとかパーカーを合わせてるんじゃないかな。それをトレンドって言っていいかどうかはわからないけど。」

佐藤:「たしかに日本でも最近とても注目されてますよね。ビリーズのプロデューサーの甲斐はアメリカのカルチャーやファッションももちろん好きですけど、やっぱりオシャレなのはヨーロッパの人達だよね。っていつも言ってます。」

馬場氏:「おー甲斐くんね。地元の後輩なんだよね、彼。」

佐藤:「そうですよね。よろしくお伝えくださいと言っていました。そして、今回その甲斐も含め進めてきたFRED PERRYさんとのカプセルコレクションを馬場さんにいち早く見て頂きたくお持ちしました。」

馬場氏:「甲斐がアパレルの企画ねー。それは見たいね。見せて。」

インタビュー写真2

FRED PERRYカプセルコレクション

ジャージは崩して着るのがカッコイイと思っているよ

佐藤:「こちらが、ジャージのセットアップとスニーカーのカプセルコレクションです。」

馬場氏:「甲斐にしては思ってたより全然いいね。笑。冗談だよ、本当に良いと思うよ。スニーカーのこの生地とかすごく良いと思う。」

佐藤:「馬場さんはスニーカーを履かれないということは存じております。ですが、あえてお聞きします。このスニーカーに合わせるとしたらどのような合わせをしますか?」

馬場氏:「んーこれだったら、短パンかな。絶対短パン。このハイカットも見たかったなー。」

佐藤:「短パンはたしかに良さそうですね!ハイカット、僕も見たいですね。実現できたら嬉しいです。」

インタビュー写真3

馬場氏:「トップスの着丈も長いんだ?これは見たこと無いな。」

佐藤:「普通のジャージ丈ももちろん良いんですけど、もっとUKファッションっぽく寄せたくてモッズコート風に落とし込めないかなとFRED PERRYさんに相談したところ、叶えて頂きました。」

馬場氏:「良いアイデアだね。ジャージってオシャレに着るの難しいよね。セットアップで着てる子はあんまり見ないけど、セットアップで着たら絶対に良いと思う。そこにハットとかベレー帽とか、小物で遊んで。ジャージは崩して着るのがカッコイイよ。」

佐藤:「作った我々側からすると、絶対にセットアップで着て欲しいですね。これがこの間撮影したビジュアルなんですが、いかがですか?」

馬場氏:「カッコイイじゃん。色もいいね。この色は誰チョイス?」

インタビュー写真4

佐藤:「ありがとうございます。色味のチョイスは甲斐ですね。」

馬場氏:「やっぱり。泥臭いもんな、あいつ笑。らしさが出てるし、いいんじゃない。正直この色のジャージにこの靴だと若干くすんじゃうから、申し訳ないけどこのジャージに合わせるなら白いスニーカーかな。」

佐藤:「いえいえ、色んな合わせ方をしてもらいたいなって僕らも思っています。」

馬場氏:「ジッパーも凝ってるね。嫌いじゃないよ、細かい部分のこだわり。色味で言うと、白のセットアップ見たかったかも。」

佐藤:「襟の部分もかなりこだわってましたね。白のセットアップですか!僕らにその発想は無かったです。けど、ハイカット同様僕も見てみたいです。」

馬場氏:「あとシンプルに思うのが、いわゆるスポーツブランドのジャージじゃなくてこういうブランドのジャージを着てスポーツしてるのもカッコイイと思う。中々いないよね、そういう人。」

佐藤:「たしかにいないですね。」

馬場氏:「値段の問題かな?単純に。」

佐藤:「それはあるかもしれませんね。けどホント、いたらカッコイイですね!たしかにファッションはもちろんですけど。色んなシーンで着てもらえたら嬉しいですね。」

馬場氏:「そうだよね。それが良いと思う。」

インタビュー写真5

FRED PERRYとは?

もっと自由でいいと思う

佐藤:「馬場さんといえばFRED PERRYのポロシャツのイメージが強くあります。何かこだわりみたいなのってありますか?」

馬場氏:「やっぱUKメイドのものが好きかな。色んな原産のものがあるけど、素材感がなんか違うんだよな。」

佐藤:「その違いは難しそうですね。分かる人には分かっちゃうんですね。シルエットは変わらないんですかね?」

馬場氏:「そうだね。シルエットは変わらないと思う。」

佐藤:「店頭に陳列されていたあのニットポロはMADE IN ITALYなんですね。初めて見ました。」

馬場氏:「珍しいよね。」

佐藤:「イタリアで作っている時があったってことですよね。紐解いていくと、FRED PERRYも奥が深いですよね。」

インタビュー写真6

馬場氏:「今は違うイメージだけど、昔はロンドンの不良の奴らが着ているイメージだよね。価格も高く無かったからチームで揃えやすいし、汚れてもそんなに気にならないしな。スキンズも良く着てたしね。」

佐藤:「そのイメージというか事実、ウチのスタッフの若い子はほとんど知らないですね。」

馬場氏:「知らなくていいかなって俺は思うよ。マーチンじゃなきゃとか、あれじゃなきゃとか。俺は好きだけど、もっと自由でいいと思う。着たいように着ればいいと思うし、履きたい靴で合わせればいいと思う。今のUKでもスニーカー履いてる子がやっぱり多いしね。ただ、そういうカルチャーの部分がカッコよかったりするんだけどね。」

佐藤:「知ったら知ったでさらに好きになりそうですもんね。ビリーズでもこのカプセルコレクションを筆頭にポップアップコーナーを設けて他のアイテムの展開も予定しています。アイテムを通してそういったカルチャーの部分もビリーズとして少しながら伝えたいなって思っています。」

馬場氏:「今の子はファッションに決まりがない。ポロシャツもオーバーサイズで着てる子もいるよ。」

佐藤:「肩落としてですか?それは僕の感覚には無かったです。ちなみにさっきあったみたいなニットポロって馬場さん着ますか?」

馬場氏:「俺は似合わないからな、ニットポロは。ジャマイカンが一番カッコよく着られると思うよ。勝てないよ、ジャマイカンには。」

佐藤:「たしかにめちゃくちゃカッコ良さそうですね。ジャマイカンが着たら。では、ポロシャツ以外はどんなアイテムを着ますか?」

馬場氏:「ポロシャツは夏場、毎日来ているな。他のアイテムだと、ハリントンジャケット春とか秋はハリントンジャケットが好きでよく着てるよ」

インタビュー写真7

クリエイションについて

自分が居て気持ち良い空間を作った

佐藤:「5月にこちらのCOUNCIL FLAT 1を始められて、大きな反響があったかと思いますが、こだわったところとはどこにありますか?」

馬場氏:「特に何かにこだわったというところは正直無いかな。単純に自分が居て気持ち良い空間を作りたくて、やったらこうなったって感じかな。」

佐藤:「ロマンですね。ビリーズでは僕も甲斐もアートが好きなので、全店の店内に大きくスペースを取ってシンボリックにそれぞれ違うアートを飾っています。ただスニーカーを販売するだけの場所ではなく、カルチャーや何か別のことを発信できる場所でいたいと思っています。」

馬場氏:「いいと思うよ。その心意気。」

佐藤:「ありがとうございます。このお店は英国にまつわる古着が集まっている希少な場所だと思いますが、今でも馬場さん自身、ご自身用に古着を探したりしていますか?」

馬場氏:「イギリス行った時は常に探しているよ。気に入ったものが見つかればもちろん買うしね。」

佐藤:「今でも探されているんですね。」

馬場氏:「ただ日本人に合うサイズは少ないね。革ジャンも俺は38なんだけど、中々無い。ほとんど42だね。そういうのは残念だけど、行くとやっぱりいいよね。」

佐藤:「お忙しい中、今でもロンドンに行って空気を感じているんですね。馬場さんが東京で今後どんな動きをされていくかすごく興味があるのですが、何か現段階で公表できることありますか?」

馬場氏:「色々あるけど、とりあえず10月に自分の還暦パーティーを渋谷VISIONでやるよ笑。もちろん御社の甲斐くんにもぜひ来てほしいね。笑」

インタビュー写真8
RED ¥10,000+tax
BLACK ¥18,000+tax
OLIVE ¥18,000+tax
BLACK ¥13,000+tax
OLIVE ¥13,000+tax

Interviewer : BILLY'S ENT PR 佐藤  Photo : Yozo Yoshino(TAKIBI)  Writer : Yusuke Kigawa (ALLTHUMBS inc.)