1. ダンスを通じて、何を伝えたいもしくは何を感じて欲しいですか?

好きなことを全力で一生懸命にやる事の大切さ

佐藤:「KING OF SWAGや零といった大人気クルーでの活動ももちろんですが、個人でも数々の大会で優勝されていますね。先日はJUST DEBUT優勝おめでとうございます。すみませんが僕も全然詳しく無いのですが、今国内の大きな大会で、勝ち続けていますね。さすがです!」

Yusei氏:「いえいえとんでもないです。。ありがとうございます。」

佐藤:「SNSやYOUTUBEの活動も積極的に行っていますよね。いつも観てます。KING’S HOUSE。色々な活動をされていると思うのですが、もちろん軸はダンスがあって。そのダンスを通じて何を伝えたいですか?」

Yusei氏:「もちろん、ダンスの楽しさやHIPHOPのカッコ良さというのは大前提にあるのですが、僕がずっと言い続けているのがダンスだったり、好きなことを全力で一生懸命にやるとこんなに楽しかったり、気持ちを込めて踊る事の大切さを一番伝えたくて活動しています。気持ちを込めるという。どうしても中には大人になってくると失敗を恐れて一生懸命にやらなくなったり、そういうのをダサいと勘違いしちゃってスカしちゃう時も出てくると思うんです。だけど、子供の頃のガムシャラな感じがやっぱ僕は好きだし、カッコいいと僕は思っているのでその気持ちを忘れたくないですね。」

佐藤:「たしかに。どうしても大人になると、少し照れとかも入ってきちゃうんですよね。」

Yusei氏:「照れはあると思います。ダンスって細かいスキルもとても重要だと思うんですけど、例えばショーケースを踊らせてもらう時は、あのムーブやばいなって思ってもらうより、感動するなって思ってもらうように踊っています。気持ちを込めて、その気持ちが伝わるダンスを踊っていきたいですね。」

佐藤:「パッションが大切という事ですね。」

Yusei氏:「間違いないです!子供達のパッションとかエネルギーは半端ないですからね。時々気持ちが入り過ぎちゃって全然音を聞けてない時もありますけど。苦笑。ただ、それも人間っぽいかなって前向きに捉えています。安定感も大切ですけど、そっちの方が面白いかなって。」

佐藤:「振り付けの仕事もされていますよね?そういう時も気持ちを込めるのは意識されますか?」

Yusei氏:「そうですね。もちろん曲によって色々あるんですけど、バランスを取りながら想いを込めて、伝わるような振り付けを考えています。」

佐藤:「ワークショップを行う時もそれを伝えていますよね?」

Yusei氏:「一番に伝えてますね。もっと楽しんで動いていいよ!とか」

佐藤:「最近、キッズダンサーの子多いですよね?」

Yusei氏:「たくさんいますね。最近は川崎の、ある小学校や中学校の講師にも呼んでくださってダンスを教えさせて頂いています。小学生の子達は楽しんで純粋に体を動かしてくれます。中学校の子達は少し照れがあるというか、ちょっと恥ずかしがっちゃうイメージがありますね。」

佐藤:「意地悪な質問かもしれませんが、ダンスをしていて一番楽しい時ってどういう時ですか?」

Yusei氏:「全てですね。常に楽しいです。レッスンしてる時も仲間と踊ってる時も、一人で踊っている時も。生活の一部になっていて、もちろん悩む時もありますけど、それも含めて楽しいです。兄もいて、家族ぐるみでこういう環境にしてもらっているので。そこ遠慮しないようにしています。」

佐藤:「これからダンス始めたい人がいたら、まず何を伝えたいですか?」

Yusei氏:「色々ありますね。ひとつは、コミュニケーションツールとして人と繋がれるという部分ですかね。極端にいうと音があれば言葉が通じなくてもコミュニケーションを取れてしまうので。話すのが苦手な人もいると思うんですけど、ダンスなら自己表現や自己主張が思いっきりできますからね。生徒さんでもいるんですよ。踊ってる時はめちゃくちゃ激しいんですけど、話しかけると少し黙っちゃうみたいな。だけど、そこは個性だし普段出せない自分を出せるのがダンスの良さだと思うので、全然それでもいいと僕は思います。」

インタビュー写真1

2. 今のダンスシーンについて思うことは?

カッコ良さを追求するポイントは間違えたくないですね

佐藤:「キッズダンサーを始めダンスをやっている人口がかなり増えたと僕でも感じています。今のダンスシーンについて感じていることはありますか?」

Yusei氏:「ダンサーやイベントはかなり増えましたね。もちろんそれはすごくポジティブに捉えていて嬉しく思っています。そしてこれからも増え続けていくんだろなって感じています。ただ、少し違和感を感じることはマナーを大切にしていない人が多いのかなって思っています。挨拶の部分や、人としての部分で。ダンサーである前に一人の人間だと僕は考えているので、人としての最低限のマナーは、僕も含めKING OF SWAGのメンバー全員とても大切にしています。」

佐藤:「それはすごく伝わります。BILLYSのお店のレセプションに来てくれた時も必ず挨拶をしてくれるし、すごく気さくに色々話が出来るし。とても気持ちいいですね。メンバーさん全員。」

Yusei氏:「ありがとうございます!みんなに伝えておきます。みんな喜ぶと思います!笑。なんか、ダンサーとしてカッコ良いっていうのは当然あるべき姿だと思うんですけど、男としてカッコ良いっていうのが前提にあったほうが良いと思っていますし、僕はそれを目指しています。ダンスめちゃくちゃ上手くてカッコ良いけど、挨拶できないってのはカッコ悪い男だなって。もったいないなって思っちゃいます。ダンスだけに目を向けすぎないで、そのもっと広い視野を持って意識していきたいです。」

佐藤:「本当のカッコ良さはダンスのスキルだけじゃないっていう事ですね。すごく共感できます。ダンスやってないのにすみませんが、、苦笑。」

Yusei氏:「とんでもないですよ。先輩方の話を聞くと当時はもっと縦社会のカルチャーで、いい意味での緊張感や厳しさがあったと思います。僕はそれも今の時代とても大切だなと思っていて、僕より若い人たちには伝えていきたいですね。」

佐藤:「僕もそういう緊張感、嫌いじゃないです。今、動画も重要なツールになってきているし、大会も多く開かれていますよね?」

Yusei氏:「そうですね。無名だったダンサーの人も突然バズったり、スキルが高い人も多くいるので、優勝していきなり有名になったりする人もいます。もちろんそれはすごい事で否定する訳ではないんですけど、中には僕より若いダンサーで、スキルは高くても音楽があんまり詳しくなかったりファッションが二の次だったりっていう人達も多くいるのも事実なので、せっかくスキルが高いんだからそういうのを知っていけばもっと深みが増してカッコ良くなるのになって思っています。僕もそこまで詳しくないのであんまり言えないんですけど。。」

佐藤:「先日、中国に行かれていましたよね?3月はフランスで日本代表として行かれますし。世界への意識はどう考えています?」

Yusei氏:「もちろん、強く意識していますし色々活動していきたいです。ただ、やっぱ川崎が好きなので、ここを拠点にしていきたいという気持ちが強いですね。海外に住んでということは考えていないです。地元は一番大切にしていきたいですね。この間、市長さんにも会わせて頂けて、3月くらいにポスターに生徒さんとメンバーで出させて頂きます。」

佐藤:「少し角度は違うのですが、オンラインとリアルな場でそれぞれ意識していることはありますか?」

Yusei氏:「どっちも大切にしていますけど、やっぱ一番は現場で見てリアルな空気を感じて欲しいですね。ただ、SNSも色々な世界中の人に見てもらいたいという気持ちで真剣になってます。Instagramを観てくださって、イベントに呼んで頂いたこともあります。」

佐藤:「ラジオ体操は相当バズりましたよね?」

Yusei氏:「スゴかったですね。NHKさんにも出させて頂いたりして。」

佐藤:「どういう経緯で作ったんですか?」

Yusei氏:「全ては兄のDeeのアイデアですね。テレビを観ていて思いついたらしいんですけど、最初言われた時は正直、?が大きかったですね。けど、あそこまでなるってやっぱりDeeはスゴイなって思いました。」

インタビュー写真2

3.ファッションのこだわりとスニーカーを選ぶときのポイントとは?

一番は直感ですかね

佐藤:「メンバーも含めそれぞれのスタイルが確立されているイメージが強いです。Yuseiさんが一番意識されているのはどういった部分ですか?」

Yusei氏:「僕は古着が好きなので、古着屋さんに行って見たこと無いモノとか誰も着ていなそうなモノを常に探してますね。そして、直感です。これだって思うモノがあると買っちゃいます。正直ブランドとかに疎くて、あんまり知らないんです。もちろんブランドのモノでも直感で良いと思ったら買いますけど、逆に値段が高いモノやとかブランドじゃなくても、これヤバくないですか?みたいなモノや一点モノの方が好きかもしれないですね。」

佐藤:「好きなアイテムとかあります?踊る時とかでも。」

Yusei氏:「シャツが好きですね。特に大きめに着るのが好きで、めちゃくちゃシャツは持ってます。」

佐藤:「シャツは確かにイメージありますね。スニーカーはどんな好みですか?」

Yusei氏:「やっぱり踊りやすいスニーカーというのが一番のセレクト基準ですね。今履かせて頂いているのもそうですけど、ローカットのスニーカーが好きです。ボリュームがあるスニーカーは自分に似合わないと思ってしまっているので選ばないですかね。いつでも踊れる事を意識しているのは、バトルしかけられた時には、常にカマせるようにって思っているからかもしれません。笑。」

佐藤:「単色のイメージは無いですね。」

Yusei氏:「そうですね。派手だからいいって訳でも無いんですけど、気づいたら色数が多いスニーカーが家に多い気がします。」

インタビュー写真3

4.今回のエクスクルーシヴアイテムを見た感想は?

色味がとても好きです。

佐藤:「パッと見VANSだと思いました?」

Yusei氏:「すみません、、分からなかったです。VANSなんですね!デザインが新鮮でカッコ良いです。」

佐藤:「ダッドシューズの雰囲気と言ってしまうとまた違う気がするんですけど、少しボリュームがあって。ただアウトソールはフラットなので動きやすい作りになっています。色数も細かく多いのでデザインとしては面白いかなって思います。」

Yusei氏:「確かにいいですね。この色数とデザインは。履いてみてもいいですか?」

佐藤:「もちろんです!」

インタビュー写真4
インタビュー写真5
¥14,040 (tax in)
3月発売予定

Yusei氏:「いいですね!履きやすいし、踊りもいけそうです!」

佐藤:「ありがとうございます。そしてこっちはランピンという昔からあるモデルで、今回はレトロスケートパックというパッケージで他のモデルも同じカラー展開で扱っていて、少し淡い色というか当時の雰囲気を出したくて色を選びました。」

Yusei氏:「僕、これめちゃくちゃ好きです。色もいいですね。ちょっと前のより軽いですか?」

佐藤:「いやっこれは同じ重さですね。Yuseiさんが好きなライトシリーズは3月に、改良されてリリースされる予定です。見た目は変わらずさらに良くなってとてもいいと思いますよ。」

Yusei氏:「そうなんですね!それも楽しみです。ダンサーめちゃくちゃ飛びつくと思いますよ。」

インタビュー写真6
¥10,260 (tax in)

5.スニーカーショップに望むことは?

ゆっくり選べる空間。

佐藤:「お客様に気持ちよくゆっくりスニーカーを選んで頂きたくて、内装や雰囲気を重視したお店作りをしています。こんなお店あったらいいなとかありますか?」

Yusei氏:「僕は、佐藤さんがおっしゃっていた様にゆっくり見られるお店が好きですね。雰囲気ももちろんこだわりが見えた方が好きですし、そういうお店にいきたいですね。」

佐藤:「オンラインでも販売しているので、変な話ですけどただ販売するということだけを考えると、遠回りな事をしているかなとも正直思うんですけど、お店にはこだわっていきたいですね。ットなので動きやすい作りになっています。色数も細かく多いのでデザインとしては面白いかなって思います。」

Yusei氏:「めちゃくちゃいいですね。そういう考え方かなり好きです。お店にはぜひこだわって頂きたいです!」

佐藤:「ありがとうございます。喜んで頂けるよう追及します!」

Yusei氏:「ちょっと話がそれちゃって申し訳ないのですが、こうやってダンサーに目を向けてくれるのがかなり嬉しいです、あんまり無かった様に思うので。本当にありがとうございます!」

佐藤:「こちらこそありがとうございます!」

インタビュー写真7