ビリーズ トウキョウ 中島歩 みちくさ連載 中島歩連載 第三回「僕と、音楽。」前編

映画やドラマなどで、気になる存在として注目を集める俳優・中島歩。
映画や音楽、ファッションへの愛や好奇心が強いという一面を持つ中島に、
自身を形作ってきたカルチャーについて自由気ままに語ってもらう本連載。
第三回目は十代の頃に影響を受けた「音楽」とライブ体験について。

十代で出会ったスピッツとロック。

 人生で最初の音楽体験と呼べるものは、きっと小学生の頃にいとこに教えてもらったスピッツだと思います。「空も飛べるはず」を聴いて、子供ながらに「なんて素晴らしいメロディなんだ」と感動したりして。そのあと、親に買ってもらった『ハチミツ』のアルバムは、僕が手に入れた初めてのCDです。

 中学生のときには、リップスライムやドラゴン・アッシュ、ライムスターといったジャパニーズヒップホップの第二世代が大流行りしていて、よく聴いていました。オアシスやザ・ストーン・ローゼズといった海外のロックミュージックと出会ったのは高校生の頃。なかでも、ザ・ストーン・ローゼズやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの音楽からは、「これをやっていたんだ、スピッツは!」と衝撃を受けました。そこでまたスピッツのことを改めて好きになるみたいな。当時は本当にロックしか聴いていなかったですね。

原体験として残り続ける、ライブの記憶。

 学生時代からライブにもよく行っていました。思い出に残っているのは、高校生のときに幕張メッセまで観に行ったグリーン・デイ。あれは素晴らしいショーでしたね。衣装やコールアンドレスポンスのスタイルなど、今思うとJB(ジェームス・ブラウン)の影響も色濃く感じるけれど、当時はただただ圧倒されていました。

 2005年のサマーソニックでは、全盛期のオアシスも観ました。例の如く、機材トラブルかなんかで全然出てこなくって、散々待たされた挙句に音がすごく小さかった。そんななか、自然と会場から湧き起こった

中島歩
Photography / Yuto Kudo
Stylist / Kentaro Ueno
Hair & Make up / Takeharu Kobayashi
Edit & Text / Mikiko Ichitani
中島歩

大合唱は今でも忘れられないです。オアシスは2025年の再結成ツアーも運よく行けて、今も昔もライブは最高。最近は小さい会場でエレクトロやアンビエントなどのミュージシャンを観に行くことが多かったから、久しぶりにあれだけの大箱で昔から大好きな音楽が聴けて嬉しかったです。

中島 歩(なかじま あゆむ)

1988年10月7日生まれ、宮城県出身。2013年に美輪明宏主演舞台「黒蜥蜴」で俳優デビュー。NHK朝ドラ「花子とアン」(2014)、「あんぱん」(2025)、映画『いとみち』(2021)、『偶然と想像』(2021)などに出演。2026年にはテレビ東京「俺たちバッドバーバーズ」で初主演、NHK大河『豊臣兄弟!』にも出演中。