ビリーズ トウキョウ 中島歩 みちくさ連載 中島歩連載 第八回「僕と、ファッション。」後編

映画やドラマなどで、気になる存在として注目を集める俳優・中島歩。映画や音楽、
ファッションへの愛や好奇心が強いという一面を持つ中島に、
自身を形作ってきたカルチャーについて自由気ままに語ってもらう本連載。
第八回目は、お気に入りのスニーカーと役作りにおけるファッションの重要性について。

今も昔も、ずっと好きなスニーカーについて。

長く身につけているものというとスニーカーもそのひとつ。高校生の頃から変わらず好きなのは「コンバース」のハイカットのオールスター。学生時代は真っ白のオールスターをわざと汚して履いてたっけ。オールスターは、僕のような大きい足の人が履くとよりかっこいい気がします。ハトメのバランスが違うのかな。最近は青や紫といったカラーのものをよく履いています。

集めるほどハマったのは、中国のフェイユエというメーカーのキャンバススニーカー。ロゴも独特で、かかとも踏めるし、履き口が広いから履きやすい。なにより手頃な価格で買えるという気軽さもいい。撮影で上海に行ったときにたまたま見つけて以来、現地のサイトを見ては買い集めています。オーランド・ブルームが数年前に流行らせたみたいだけど、日本で履いてるのは僕とコンドルズの近藤さんくらいじゃないかな(笑)。

今日履いたのは、アディダスのパルマというスニーカー。スウェード地のスニーカーって一歩間違えると野暮ったくなる印象があったけど、アディダスならではの洗練

役を演じるうえで、ファッションがもたらす影響。

ドラマや映画の現場では、演じるキャラクターのファッションについて監督と一緒に考えることも多いです。1月期に出演したドラマ「俺たちバッドバーバーズ」では、アディダスのニッツァハイなどたくさんの私物を使ってもらいました。僕の場合は、どんな役でも自分と全く別の人を演じるという気持ちはなくて、自分のなかにもある部分を役を通して表現するものだと考えています。だからこそ、文字通り自分のタンスの中身を持ち寄って、役を作り上げていくプロセスはとても重要です。

中島歩
Photography / Yuto Kudo
Stylist / Kentaro Ueno
Hair & Make up / Takeharu Kobayashi
Edit & Text / Mikiko Ichitani

された雰囲気でかっこいいですね。スウェードの質感とユニークなシルエットのバランスが絶妙で、スタイルを問わず楽しめそうな一足です。

中島歩

今回演じた日暮歩というキャラクターは、すごい変なやつだったけど、衣装とヘアメイクを変えるだけで、「うおー!ロックンロール!」なんて叫びたくなっちゃうくらい気持ちから役を作ることができました。反対に、プライベートの服を選ぶときもそのときそのときの気持ちに影響されて選んでいるんですよね。そう考えると、昔は憧れのミュージシャンとか、なりたい自分になるために選んできたけど、今は自分の状態に合わせて服を選ぶようになった気がします。

中島 歩(なかじま あゆむ)

1988年10月7日生まれ、宮城県出身。2013年に美輪明宏主演舞台「黒蜥蜴」で俳優デビュー。NHK朝ドラ「花子とアン」(2014)、「あんぱん」(2025)、映画『いとみち』(2021)、『偶然と想像』(2021)などに出演。2026年にはテレビ東京「俺たちバッドバーバーズ」で初主演、NHK大河『豊臣兄弟!』にも出演。