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BILLY'S Meet Tokyo Creator

インタビュー写真

- M992RRのカラーウェイは80年代後半から、

            90年初頭の、L.L. BEANとかColumbiaの

            イメージを持ちました -

昨年The Apartmentで制作した 「New Balance 801」の別注スニーカーが即完して、今も街中でも履いてる人も多いですが、「801」を選んだ理由は何でしょうか?

自分が洋服を選ぶときの基準があるんですけど、 自分の店はセレクトショップなので、世の中に多くある服の中からピックアップして、ウチのフィルターで編集して、お客さんに紹介するわけじゃないですか。
そのときに例えばヒップホップを聴いていたら、レアグルーヴに出会ったみたいに、もともと存在価値があるものをセレクトして、お客さんにそのまま伝えることが、自分の仕事なのかなと疑問に思うんです
自分は、常に自分が履いてきたものの中から、世間的にはあまり評価されていないけど、これはすごくいいものというのをピックすると心掛けていまして、その熱に編集を加えて紹介する。
そうでないと僕たちみたいな、小売店の存在の意味がなくなってしまうと思うんです。

ご自身が本当にいいと思うものをセレクトし編集して紹介する。
まさにセレクトショップの真髄ですね。

その中で「801」は、 当時オリジナルが出たときにも履いていたくらい、自分が好きなモデルで。だけど周りの評価が低いというか、あまりメインストリームになったことないモデルなんですけど、 レコードで言えばB面クラシックみたいなものだと思っていて。
これまでに「801」は2回復刻されているんですけど、2回とも買い付けをして、一度目はそこまで響かなかったんですけど、2回目はお客さんもだんだんと気づいてくれたのと、シルエットがそのときのブームに偶然ハマったこともあり、とても動いたんです。
なので「New Balance」を別注制作するとなったときに、絶対に売れる品番ではなく「801」でやりたいと思ったんです。

「801」のコラボレーションは必然にも感じます。

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ところで本日履いている最新の「M992RR」は、カラーリングが素敵で意外性がありますが、実際にコーディネイトするには難しい色なのでは?という話にもなっています。この「M992RR」をどういう風に見られていますか?

最初見たとき面白い色合いだなと思いました。
「New Balance」といえば、グレートーンのグラデーションイメージがあるじゃないですか。
これはグレートーンが全体の50%くらい占めてるんですが、他は違う所から持ってきたカラーみたいな。
そのカラーが80年代後半から、90年代初頭くらいの「L.L. BEAN」のようなイメージ……古き良きほっこりした、森や山などのアウトドアっぽい感じがあって、だけど都会的なアスファルトっぽいグレーというか、それをミックスしていて面白いバランスだなと。

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実際、「New Balance」の方が、90年代のアウトドアギアにインスパイアされたカラーリングとおっしゃっていましたけど、ぶっちゃけて言いますと、それを大橋さんに特定してもらいたかったんですよね(笑)。
答え合わせがしたかったというか。

「Columbia」でもよく使われている色ですね。
この青と緑の中間のような色があるじゃないですか。
このトーンって90年代初頭くらいに、「Columbia」や「L.L. BEAN」とか、アメリカのアウトドアブランドでよく使われていた色で、逆に90年代後半になると使われなくなってくる。
「THE NORTH FACE」でもありますが、90年代後半や2000年代には使われなくなっていく色なんです。

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- 全身コーディネートのカラーマッチングは、
            ライミングすることと似ている -

単刀直入に聞きますが大橋さんが好きな色は何ですか?
また苦手な色はあったりしますか?

黄色が好きですね。ニューヨークのタクシーだったり、METROカードだったり、あの黄色が好きなんです(笑)。
嫌いな色は特にないですけど、赤と紫の間が苦手なので、AIR JORDANのRAPTORSぽい色は苦手ですね。

スモーキーな色も好きですよね。
事務所にあるこのロッカーの色もいい感じです。

昔、「hi-lite」のタバコを吸っていたんですけど、あれは和田誠さんのデザインですが、自分は和田誠さんの絵がすごく好きで。
昔から星新一さんの文庫本の挿絵などで和田誠さんの絵をずっとみていたのと、『稲村ジェーン』って映画のサザンオールズターズのサントラの裏面に「hi-lite」タバコの絵が描いてあって、最初タバコを吸おうと思ったときに、絶対にこれしかない!って(笑)。
hi-liteブルーて言うんですかね、あのブルーはすごく好きです。

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改めてお伺いします!
今回「M992RR」を着用していただいておりますが、このスニーカーをどのように着こなしたのでしょうか?

ざっくりスニーカーで目立つこの3色があるじゃないですか? 自分たちより年上の人は顕著なんですが、ニューヨークのOGなんかは、キャップ、ジャケット、スニーカーを3色で綺麗にまとめていく、Tシャツの色とかでもいいんですけど、その3色で綺麗に色を合わせていくやり方があって、自分も最初それをやってみようと思ったんですけど、実際にやってみたら自分にはトゥーマッチになってしまって。
グレートーンに合わせた方が自分は合わせやすいかなと思い、そのトーンで合わせてみました。
スウェットを履いて、裾をソックスに入れてアスレチックぽいノリを出して、アウトドアのジャケットを合わせる感じもいいのかなと。
今日は自分は「THE NORTH FACE」を着ていますが、もしお客さんに勧めるとしたら「PATAGONIA」や「L.L. BEAN」をお勧めしますね。
それとボトムスは古着のスウェットとか。
古い「L.L. BEAN」のフリースなんかもいいですね。

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なるほど。勉強になりますね!
自分はこの黄色のシューレースをグレーに変えようかなと思っていたんですけど、服をグレーのトーンにすれば黄色のシューレースもいいですね。

また音楽の話になってしまうんですけど、 ニューヨークですごくスニーカーが好きなおじさんがいて、その人がコーディネートのカラーマッチングのことを「ライミング」って言っていたんです。
まさにそうだなと思いました。
2音節とか、3音節とかで小節の中でライムをしていく、その韻を踏んでいくのがカラーマッチングと似ているんだと思いますが、ラップで2拍目と4拍目で韻を踏む感じが、ジャケットとスニーカーを合わせるって感じなのかなと。カラーマッチングは、ラップで韻を踏む作業に近いという。
そう考えてラップを聴いてみると、わざとらしく韻を踏んでいくラッパーは、結構3色をバチバチにはめてくるというか。
自分は、韻をフワッと匂わせるようなライミングが好きなので、スニーカーを単語として考えたときに、このスニーカーはインパクトのある単語と同じだと思うので、代わりに上を少し濁らせた青やグレーを合わせました。

ライミングに置き換えるのめちゃくちゃ分かりやすいですね!
ラッパーのコーデと韻の踏み方のマッチング特集やりたいです。

ラップの基本構造として、 小節的に最後のシメのラインがあるじゃないですか。
それがスタイリングにも通じるものがあるなと思っていて。
最後はスニーカーで締める
というのがカラーマッチングとしては1番上手くいくと思うので、インパクトのあるスニーカーを足元に持ってきて、そこに上からどう色を持っていくかの方が、カラーマッチングする上で面白いなと。
おしゃれは足元から、という言葉がありますが、本当にそうだなと思います。

今のスニーカー事情って「992」というネームバリューが根付いてくれて、動きは非常にいいのですが、正直昨今のマーケット的に、なかなか難しいカラーウェイなのかなと思っていて。
だけど、お話伺ってるうちに、この「992」にカルチャーがのってきて、興味が唆られて履いてみたくなるというか。
とても説得力があります。

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- 街にある、店に行くことを大切にしています -

これは絶対、視聴者さんは聞きたいことだと思うのですが、 「the Apartment」さんは、ニューヨークのスタイルを提案している中で、ニューヨークへ行ったことのない人に対して、ここは行っておいた方がいい場所はありますか?
または絶対に行くような場所の情報を教えてください。

ボデガには必ず行きますね。
街のコーナー(角)にあって、食料品とか雑貨とか、日用品とかがあって、田舎にある個人商店コンビニみたいな。
そしてなぜか猫がいる。飼っている猫が店先で寝ていて、外で人が話している……みたいなその感じがすごく好きで。
最近はニューヨークもセブンイレブンが増えてきたんですけど、ボデガには近所の人が集まって、そこで話をしてみたいなコミュニティ的な空気が好きなので、ニューヨークへ行ったら是非行って欲しいですね。
街の至る角にあるんで。
ちなみに、個人商店が自分は好きです。
ブロンクスだとフォーダムというところは絶対に行くんですけど、ハーレムだと、125ストリートに行ったり
そういうところに行くと、店が全部集まっているので「BILLY’S」さんのお客さんにはいいかなと思います。
そういう場所が、いつかなくなってしまうのかなという危惧がずっとあって。
ブルックリンのフルトンなんかは、初めて行ったときは、ターバンを巻いたおじさんがスニーカーを売っていて活気があったんですけど、今は開発が進んでしまって寂しい感じなんですね。
モノの売り方もECに移ってしまっているので、いつかそういう光景もなくなってしまう可能性があるので、ニューヨークへ行けるタイミングがあったら、その街にあるモールなんかにも行ってみてください。

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最後に何か大橋さんから伝えたいことはありますか?

自分がスニーカーを買うとなったときに、店に行って、店員さんと話して色々スニーカーについて聞いたり、それで実際に履いてみて「これいいな」となってから買うような買い方が好きなんですね。
今はレアなスニーカーは簡単には買えないので、必然的に自分が買うのはインラインなんですけど、そのインラインのスニーカーを見に、街に昔からあるような靴屋さんに子供を連れていって、試着して合えば買うみたいな。
そういう買い方が自分はすごく好きなので、レアなものも好きなんですけど、街のスニーカー屋で試着して、いいなと思ったら買う、というスニーカーの買い方を是非してもらえたらいいですね。

ありがとうございます。
靴屋としてはとても理想的な買い物体験像ですね。
ビリーズとしても、いい体験をしてもらえるような靴屋さんになるよう頑張ります!