インタビュー写真
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今回のVANSとコラボレーションで、ストップ!!ひばりくん!」のキャラクターがフィーチャーされましたが、「ストップ!!ひばりくん!」の誕生秘話を聞かせていただけますか?

僕が25歳のときに描いた作品ですね。
「すすめ!!パイレーツ」のときはギャグだけ描きたかったので、絵はどうでもいい感じだったんですけど、当時、いろいろなイラストレーターの方が出てきて。
※⑥鈴木英人さんや※⑦永井博さんとか、そこらへんのイラストがすごく好きになったんです。
初めて絵に意識が向いて、それで80年代初頭にアメリカへ行ったんですけど、何が一番楽しかったかというとスーパーや雑貨屋だったんです。
歯磨き粉や洗剤の箱のデザインがカッコよくて、それをいっぱい買ってきて、仕事場に飾っていたんです。
編集の人には、「なんでこれを飾っているんですか?」とよく聞かれましたけどね。
コルゲート・パルモリーブの歯磨き粉とか、赤白のデザインでカッコよかったんです。
そういった既製品を、60年代に※⑧アンディ・ウォーホルや※⑨ロイ・リキテンスタインといった人たちが表現として取り上げていたんですね。
キャンベル・スープの缶とか。ポップアートとはこれなんだと思ったんです。
そこからポップアートを好きになって。
そこらへんからイラストの手法も変えましたね。

※⑥鈴木英人
イラストレーター。車や海岸といったモチーフが良く使われている。

※⑦永井博
イラストレーター、グラフィックデザイナー。代表作は「A LONG VACATION」

※⑧アンディ・ウォーホル
アメリカの画家・版画家・芸術家でポップアートの先駆者。

※⑨ロイ・リキテンスタイン
アメリカの画家。アンディ・ウォーホルとともにポップアートをけん引した画家。

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ストーリーを作る部分で、影響を受けた方はいらっしゃるんですが?

今も昔も相変わらず、※⑩ちばてつや先生ですね。
ちばてつや先生の作品は、キャラクターを全部生かす、という感じで。一人一人が個性的で、一人一人が自分の人生を生きていて、その重なり合いがストーリーになる。
自分も波乱万丈なストーリーはあまり作れなくて、キャラクターをしっかり作る、ということに影響を受けている感じですね。
登場人物それぞれの年表があって、その年表のどこかで出会ったり、別れたりする
それが自然と物語になるんです

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- 僕の画集を若い子たちが見て、80年代の作品を

新鮮なものとして感じるのは正常なことだし、

そして、いつも若い人たちが正しいんですよ -

最近、街で江口さんの作品や、ロイ・リキテンスタインの作品がプリントされたTシャツを着ている人たちを見かけますが、リバイバルというか、流行は繰り返すものなんだなとつくづく思いますが、その辺はどう感じていますか?

以前は自分の80年代~90年代くらいの作品が嫌いだったんですよ。一番新しい絵の方が好きだったんですけど、2015年くらいに文化服装学院の学生たちが訪ねてきて、「江口さんの絵とコラボしたい」と。
18~19歳の子たちですよね。それでどの絵を使ってもいいよと言ったら、選んだものが80年代の絵だったんです。
「この年代の作品がすごく可愛いんです!」と言うんです。
それで僕も目を開かされたというか。
もう時代が三回りくらいしているんだと。
彼らの新鮮な感覚に僕も影響されて、80年代の自分の絵もよく見えてきたし。
あと銀杏BOYZの峯田和伸くんから、「ストップ!!ひばりくん!」の絵をジャケ写に使わせてほしいと言われたときも、そういう感覚になった。
若人たちの間で、時代がぐるぐる回って僕に目が向いた
それに僕もまた影響を受けて、作品を描いたりしているんです

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若者たちが新しい視点と創作意欲を与えてくれたんですね。

僕の画集を若い子たちが見て、80年代の作品を新鮮なものとして感じるのは正常なことだし、そして、いつも若い人たちが正しいんですよ。
それから過去の自分の作品を隠蔽したり、恥ずかしがったりすることがなくなりました。すべてOK。
今回のこのコラボレーションも、10年前だったらやらなかったかもしれない

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VANSとのコラボレーションの話を聞いた時は最初、どう思いましたか?

VANSは好きですから。
絵の中でも描いているし、愛用もしているし。
話がきたとき、「ぜひやりましょう!」とすぐになりましたね。
でも「ストップ!!ひばりくん!」の絵は、過去にいろいろなものに使われていて。
要は見飽きているので、それをいかに新鮮に靴のデザインへ落とし込むか、というところが面白かったですね。
結構、新鮮なデザインになっていると思います。

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江口さんからデザインのリクエストはあったのですか?

手書きロゴや見切れてほしい部分など、微調整の部分でリクエストはありましたね。
あとVANS好きとして、自分でも履けるものを作りました。
自分が履けないものはいくらでも作れると思うんですけど、やっぱり履きたいものを作りたいから

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- VANSは……日用品。

ボロボロになるまで履き潰して、また同じものを買う、

というのはVANSだけですよ -

そういえば江口さんは、VANSにどのような印象を持っていますか?

VANSは……日用品。初めて買ったのはスリッポンで、それは80年代。90年代からはずっと愛用しています
やっぱりスリッポンが一番多いですね。慣れてきちゃって。
やっぱりそこが一番いいんじゃないかなって思いますね。でね、いくつか愛用のVANSを見せてくれって言われたんですけど、愛用のものって残ってないんですよね。履き潰しちゃうから
VANSだけですよ、そういうの
ボロボロになるまで履き潰してまた同じものを買う、というのは。俺はね、履く前に一回洗うんですよ。洗ったときの質感が、なぜかすごく好きなんです。
子供にも小さな頃、VANSを履かせていましたから。

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今回のコラボモデルの魅力を教えていただけますでしょうか?

2足でひとつのデザインになっているところと、ドットで表現しているところですね。
ドットは綺麗に出ていますよね。ちなみに今回、使用されている絵で僕のことを知ったという若い人たちが多いんですよ。そういう子たちにウケるんじゃないかなと。
あと、スニーカーを包んでいるペーパーにプリントされているVANSロゴはオリジナルで描いたんですよ
普通、ブランドって自社のロゴのデザインを変えさせてくれないのに、VANSはよくOKをしてくれたなと思います
……実はね、ここだけの話、
もう一足作る予定だったんだよね(笑)。

そうなんですね! どんな内容のデザインだったのですか?

片足は白地に手書きのロゴしか描かれていなく、もう片足はひばりくんの絵が描かれていて、そのもう片足のVANSのロゴをバシ! と切っているようなロゴを描いていたんですけど、
やはり世界的企業ということもあり、いろいろな理由が重なってボツになってしまったんです。
自分の周りでも評判だったんですけどね!

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それは是非観たかったです。
また何かの機会でリリースされることを楽しみにしています。
ソールの部分にラインが入っていないも特徴的で、モード感を感じます。

そうですね。ラインがないとソールが厚く見えるし、綺麗に見えますよね。

他にもコラボTシャツやサコッシュもリリースされますし、海外の人たちも欲しがるようなデザインじゃないかなと思います。

Tシャツはバックプリントにしたんですけど、周りにチェッカー柄を乗せたりしてVANSぽくしてみました。
購入した人にはステッカーもついてくるし、タグも付けて頂いて。コラボは随分前から計画はしていたんですけど、コロナウイルスの影響でなかなか発表できなかったので。 発売されることを楽しみにしています。

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SHOES

¥12,100(tax in)

  • VANS|EGUCHI HISASHI
  • VANS|EGUCHI HISASHI
  • VANS|EGUCHI HISASHI
  • VANS|EGUCHI HISASHI

T-SHIRTS

¥6,380(tax in)

SACOSHE

¥5,280(tax in)

  • VANS|EGUCHI HISASHI
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  • VANS|EGUCHI HISASHI
  • VANS|EGUCHI HISASHI

VANS
今回のVANSとのコラボレーションを
シューズ + 1点以上(Tシャツorバック)
ご購入のお客様 「30名様」 限定で
江口寿史氏のサイン会にご招待いたします。

詳しくは下記クリック
VANS
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