Q. 東京の3つの好きなところとその理由
・Ciao! Bamboo [飲食店]
・なるきよ [飲食店]
・Carhartt WIP Store Tokyo [アパレル]
「食べることが好きなので。」という本質的でシンプルな理由に加え、
ご自身がディレクションし、愛情と様々な想いが詰まっている
Carhartt WIP Store Tokyoをあげてくれた。
![インタビュー写真1](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo1.jpg)
Q. 東京が世界に誇れることとは?
グローバルな視野を持ち、世界のあれこれを知っている氏が思う
東京の誇れる事が非常に気になる。たくさんあるんだよねと
少し悩みながらもこう語ってくれた。
「中でも、物が集まっているという部分はスゴいと思います。
古着にしても新作の洋服や限定物にしても、かなり東京に
集中していると感じます。現地で買えずに東京で買って、
現地に戻る人がいるくらいですからね。
バイヤーさんの先見の目利きのセンスが良いという賜物だと思いますし、
編集して東京のフィルターを通して、極端にいうと違う物のように演出して
流行させるのも長けていると思います。
好きなモノを、ひたすら突き詰める事が出来るという部分が日本人にはあるので、
かなり掘って集めていた人達が放出している感じとかがそこに通じてくるかもしれませんね。」
世界のシーンを見続けている氏ならではの視点だなと感じた。
![インタビュー写真2](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo2.jpg)
そして、こう続けてくれた。
「特に最近は街行く人の個性が強くなってきたと感じます。
前に比べるとセレクトの幅が増えてきていると思うし、
枠にハマらずに上手にオシャレを楽しんでいる人が増えてきていますよね。
色々な個性が集まっている場所なので、リアルに情報を吸収出来て、
センスとかを養える場所でもあると思います。東京は」
東京のストリートシーンの変化をしっかりと捉え、
対応している氏の先の考えがとても気になる。
最後に、
「人が親切なところも素晴らしいですよね。
街の小さな食べ物屋でも海外の人にお店のおばちゃんが
言葉は通じないけど、親切に丁寧にメニューの説明をしてたりとか、
ウチのお店(Carhartt WIP Store Tokyo)にも
別のお店の場所を聞きに来る人がいるんですけど、
当たり前のようにスタッフの子達は教えてくれていますね。
東京の人は冷たいって言われていますけど、
実はすごく暖かくてとても親切な人が多い街だと思います。」
人間としての本質的な部分で誇れるという気丈の良い人が集まり、
とても素晴らしい街と改めて実感した。
Q. 大切にしている思い入れのあるアイテムはありますか?
また、それはどんなものでしょうか?
「昔から車が大好きで、シティハンターという漫画に出てきた
赤いミニクーパーが小学生の頃から憧れで、
ずっと欲しかったんですよね。見つけて買ってからは
かなりの頻度で乗っています。多分これからも乗り続けると思います。」
「他の車も好きですけど、特に思い入れの強い車ですね。
赤のミニクーパーは。」
子供の頃の憧れや夢を叶える時の嬉しさは何物にも代え難い喜びだと思う。
それをまさに実現し、真っ直ぐに答えてくれた。
![インタビュー写真3](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo3.jpg)
Q. 贅沢な時間はどのような時ですか?
世界の様々な人とのやり取りも多く、時差も考えつつ日々多忙な時間を送る氏の贅沢な時間はなんだろう。
「自分の頭の中を整理したり、気持ちを落ち着かせるためだったり、
とにかく車が好きなので、車に乗って少しだけ遠出をして
過ごす時間が贅沢だと感じますね。僕が乗っているミニクーパーは
エンジン音がうるさいので、会話をしていてもうるさすぎて途中で会話が無くなる程なんですよ。笑
ただ何も考えずにエンジン音がBGMという空間に身を置いて運転している時は最高に気持ちいいですね。
渋滞がかなり嫌いなので、遠くに行くことはあまりないのですが、
だいたい行き先を決めずに車を走らせてる時が多いですね。
たまに犬と一緒に都内のドッグパークに行ってみたりもします。」
![インタビュー写真4](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo4.jpg)
好きなものと過ごす時間。
最高に贅沢な時間で、気持ちや考えを整えて次に向かう準備をしている。
贅沢な時間とは、シンプルにそういうことだなと感じた。
続けて、こんなエピソードも、
「仕事でスイスからイタリアを往復した時、
帰りは1人でスイスまで600km程を走ったのですが、
途中でオイルが漏れてどうにもならずに修理工場へ行ったんですよ。
ただまともに修理をしている感じでもなく、ただ時間だけが過ぎてしまって。
結局、漏れたら足せば良いかと思って、飛行機にも間に合わないかもしれなく相当焦りましたが、
何とか帰った事がありますね。さすがにあの時は参りましたね。苦笑」
Q. BILLY’S でこのシューズを選ばれたのはなぜですか?
「昔、よく履いていましたねNIKEのテニスクラシック。
合わせやすいし、飽きもしないし、いわゆる定番という、シンプルな靴が好きです。
今のアウトソールの機能に昔ながらのアッパーを乗せているあたりも
今っぽくて好きですね。ハイブリッドな感じがいいですね。」
新しい形や斬新な色のものも好きだと語る氏だが、
結局日々のワードローブにエントリーしてしまうのは、定番なスニーカー。
あらゆるものを見てきた人、そしてこれからも見続けていく人のチョイスは廻り廻って、
永久不滅的なシンプルなものに尽きるのだなと感じた。
![インタビュー写真5](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo5.jpg)
![インタビュー写真6](/s_assets/img/usr/freepage/btm/bmtc_detail/vol15/photo6.jpg)
Photo : Akira Onozuka
OKAJI's CHOICE ITEM : NIKE TENNIS CLASSIC LUNARDELUXE